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【校外実習レポート】糸づくりの原点にふれる──工房風花での体験学習

更新日:2025年04月23日

先日、ファッション・テキスタイル分野を学ぶ学生たちが、群馬県桐生市にある「工房風花」にて校外実習を行いました。工房を営むのは、糸の制作から織りまでを一貫して手がける板野ちえさん。繊維のまち・桐生ならではの貴重な学びの場となりました。

 

  

実習では、まず繭から糸を引き出し、糸車で巻くという昔ながらの作業を体験。普段、市販されている糸しか目にする機会がない学生にとって、「糸ができるまで」の流れを実際に自分の手で感じることができたことは、大きな発見となりました。

実習の後半では、実際に糸を紡ぐ作業に挑戦。2本の糸を1本に撚り合わせる技術や、意図的に節を作る手法などを練習し、カラフルな真綿を使ってそれぞれが自由に糸を作っていきました。

最初は思い通りの太さや均一さにならず、戸惑いながらも、回数を重ねるごとにコツをつかみ、最終的には自分らしい糸が完成。制作した糸は今後の授業「アート・デザインⅢ」の課題「織技法によるテキスタイル作品の制作」で使用します。

自ら手を動かして素材をつくり上げることで、テキスタイル制作において「素材を知ること」の重要性を改めて実感する機会となりました。

実習にご協力いただいた板野ちえさん、貴重な体験を本当にありがとうございました。