学長 山﨑 純一
本学は1901年に創立され、医療保健学部(看護学科、栄養学科)、別科、短期大学部(生活科学科、アート・デザイン学科)からなる生命科学の総合大学として、発展してきました。さらに1年制の別科では助産コースがあります。
具体的には生命にとって大事な食を扱う管理栄養士・栄養士、医療の最前線で活躍する看護師・保健師・助産師を育成しています。また人間が生活をしていく中で心に潤いや文化が求められますが、そのひとつとして芸術、特にアート・デザインを学ぶ学科を備えています。
大学教育の役割として専門性の高い知識・技能を提供するとともに、学生の知的・道徳的人格の形成および思考力・協働性の育成が重要なことは言うまでもありませんが、本学の建学の精神である「社会に出て役立つ人間の育成」、つまり、社会人となってからも、生涯を通じ学び続けて生き抜く力を身につけ、豊かな人間性と人生設計に資する教育を行うことが本学の重要な課題であると考えます。
これまでも大学と地域との連携を推進し、社会活動への参加、市民とのふれあい・交流を促進し、地域に根ざした大学という基盤を築いて参りました。
そんな大学に学ぶ皆さんには、精神的自立が求められることになります。つまり、自分の考えを持ち、揺るぎない信念と自己の行動に責任を持つ、ということです。そのためには、大学入学の目的、学ぶ意義を改めて考えて下さい。このため、皆さんには、生涯、学び続けることが求められます。その学びのスタートが、今、大学に入学した時であることを自覚してください。
校舎の間に木々が適切に配置されたキャンパス内には、勉学・サークル活動・ボランティア活動をサポートする環境が整っていますし、学生・教員ともども相互の交流の場になっています。
今後も、「実学実践」という本学園の教育方針のもと、社会から評価され続ける大学を目指して参ります。