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【栄養学科】2年生の「調理科学実験」レポート

更新日:2025年11月14日

こんにちは。本日は2年生の「調理科学実験」の授業の様子をご紹介します。

今回の調理科学実験は、「植物性食品の調理特性」として小麦粉の実験を2回に分けて行いました。

1回目の実験では、小麦粉の違いとふくらませる材料の働きを調べました。
まず、薄力粉と強力粉からグルテンを取り出しました。グルテンとはパンや麺の「もちもち感」を作る成分です。
触ったときの硬さや弾力、見た目を比べると、強力粉の方がしっかりしていて、薄力粉はやわらかいことがわかりました。

次に、蒸しパンを作って、ふくらませる材料の違いを比較しました。
重曹とベーキングパウダー(B.P)を使うと、見た目や香り、味にどのような違いが出るかを観察しました。
重曹は少し独特な香りがして、ベーキングパウダーはふんわり仕上がるなど、違いがはっきりしました。

最後に、シュークリーム作りにも挑戦!これは水蒸気の力で生地をふくらませる調理法です。
焼いているときに生地がぷくっとふくらむ様子は、各班で異なりとても面白かったです。
冷ましてから、中にカスタードと生クリームをはさみ、ダブルクリームシュークリームを食べて、楽しく小麦粉の膨化について学びました。

2回目の実習では、クッキーとスポンジケーキの違いを調べる実験をしました。
まず、クッキーの材料の割合による違いを比べました。

1.バターが多い生地
2.バターと砂糖が同じ量の生地
3.砂糖が多い生地

この3種類を焼いて、色・食感・かたさを観察しました。
バターが多いとサクサク、砂糖が多いとカリッとするなど、材料のバランスで仕上がりが変わることがわかりました。
次に、スポンジケーキの泡立て方の違いを比較しました。
同じ材料を使って、

1.卵黄と卵白を別々に泡立てる方法
2.全卵を一緒に泡立てる方法
3.全卵を湯せんしながら泡立てる方法

それぞれで、泡立て時間やツノの高さ、感触、断面のきめをチェックしました。泡立てる方法によってふんわり感やきめ細かさが大きく変わることがわかりました。

最後は、焼き上げたスポンジケーキに生クリーム・バナナ・チョコスプレーでデコレーションして、美味しく試食しました!

 

講義だけでなく、実験を通して「なぜこうなるの?」を自分の手で確かめることは、とても大切です。
調理科学は、毎日の食事やお菓子作りにも関わる身近な科学です。実習では、楽しみながら学び、食材や調理法の違いを体験してほしいと思っています。
「おいしい!」と感じるその裏側には、科学の仕組みがあります。
これからも、みなさんが興味を持って学べるような実験をたくさん取り入れていきますので、一緒に楽しく学んでいきましょう!