更新日:2025年06月09日
アート・デザイン学科では特別授業として、各分野のスペシャリストを特別外部講師として招き、特別講座を行なっています。今回は、ファッション・テキスタイル分野の学生を対象に、「繊維のまち」として知られる群馬県桐生市で、染色業を営む有限会社横倉繊維の代表取締役・横倉剛氏を講師にお迎えしました。
ポリエステルの浸染による濃色加工技術のレクチャーを中心に、染色への取り組みやアパレル・テキスタイル業界のリアルな現状を、経営者・技術者それぞれの視点から詳しくお話いただきました。
講義では、ポリエステルなどの合成繊維に関する染色技術の紹介をはじめ、アパレルメーカーからの注文にどのように応えているかといった実務的なお話まで、幅広くご説明いただきました。現場のリアルな声を直接聞ける貴重な機会となりました。
実習のメインは、ポリエステル素材の染色体験です。赤・青・黄色の三原色を使い、濃色と淡色のバリエーションを実際に染めていきました。赤・青・黄色の三原色で濃色と淡色の染色を体験しました。
さらに、三原色からグレーを調色するという高度な技術も特別に披露していただき、職人技を間近で見ることのできる、貴重な体験となりました。
この日染めた布やアイテムは、今後の作品制作にも活用していく予定です。
桐生という「ものづくりの土地」だからこそ実現できたこの実習となりました。横倉社長には、実習を通して多くの学びと体験を提供していただきました。貴重な機会を本当にありがとうございました。