ホーム > BLOG > 看護学科BLOG > 看護学科教員の研究紹介パート3

看護学科教員の研究紹介パート3

更新日:2020年04月02日

前回の学術活動ブログ(2/26)でも記しましたが
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は
パンデミックという国際的規模の感染拡大になってしまいました

日本だけではなく、世界中で
本当にさまざまな活動が
変更せざるを得ない事態になっています

毎日のメディア報道を観ていると
人々の健康意識や保健行動によって
このような感染症の拡散程度は
大きく左右されているんだなぁと実感しますね
皆さん、本当にお気をつけください

ところで、看護教育の中で
このような分野は公衆衛生看護学で学びます

公衆衛生とは、公衆(すべての人々)の生(生命や生活)を
衛(まも)るということ

その担い手が保健師
公衆衛生看護活動を行う専門職です
(英語ではPublic Health Nurse)

桐生大学看護学科でこの分野を担当するのは
檀原三七子教授(専門:公衆衛生看護)

最新の桐生大学紀要に下記の論文を発表しました
(桐生大学紀要第30号 27-34, 2019)

日本語タイトル 「地縁型住民組織活動における研修プログラムの検討」

          (檀原教授) この研究は、保健師活動の一つである、集団を対象
    とした地域組織活動について、保健師に面接調査を行いまし
     た。 国の科学研究費補助をいただいて行った質的研究です。
           地域の健康問題や課題を解決するには、そこの地域に住ん
       でいる住民の方々と一緒に考え、活動していくことが必要になり
       なります。そのための方法として、地域住民のグループ(組織)を
     支援していく研修会などを企画し人材育成に努めています。
       今回は、その研修プログラムがどのような内容で構成され、何
       がポイントかを検討しました。活動目標や役割を明確に説明す
      ること、民主的に運営されていること、実践型の技術提供がな
         され効果が実感できること、活動を通して地域住民に役立って
      いるという有用感が得られることなどが明らかになりました。

なるほど。。。
私たちが地域で健康的に生活していくために
保健所や市町村保健センターがありますが
そういう行政機関で働いている保健師さん

健康な人から病気や障害の人まで
地域の住民すべての健康づくりやQOLの向上を目指して
看護活動を展開しているのですね

今の新型コロナウィルス感染症対策も含まれます
本当に重要な活動ですし、責任のある仕事ですね

保健師の活動に関する方法論を提案するこの研究は
これからのコミュニティ活動推進に役立つものだと思いました

また、近いうちに、パート4を紹介します。
(編集デスク)