更新日:2026年01月19日
群馬県産の果樹への理解を深め、多くの方にその魅力を広める「ぐんまのフルーツ広報大使」の活動。
これまで、りんご狩り、柿の収穫、柿の加工体験についてレポートしてきましたが、
今回はいちご狩りに行ってきましたので、ご報告します。

お伺いしたのは前橋市にある「れいわイチゴ園」さん。
令和元年にオープンし、いちごの他にもブドウ、トマト、ミニトマト、ブロッコリーなどを育てていらっしゃいます。
広大な敷地に何棟もビニールハウスが立ち並び、売店もあってお客さんがひっきりなしにやってきます。
いちご狩りに向けて、ワクワクが止まりません!
目的のビニールハウスに到着し、まずはスタッフの方からいちご狩りの方法について説明を受けます。
収穫しやすい高さに成っている何列ものいちごの苗の間を一方通行で進んで、好きないちごを収穫していくシステムです。
いちごのすぐ上の軸を折るように採っていく方法や、食べごろがわかりづらい白いいちごの見分け方なども教わりました。
お好みに合わせて練乳に付けながら、お気に入りの品種を見つけてくださいね、と笑顔で送りだしてくれました。

真っ赤でたわわに実るいちごと対面し、おなかいっぱい堪能しようと、それぞれ楽しんでいきます。
今回収穫できるのは、紅ほっぺ、スターナイト、恋みのり、ゆきざくら、ほしうらら、やよいひめの6品種です。

よく見ると果実や葉の見た目に違いがあり、もちろん味わいにもそれぞれの特徴が感じられます。
紅ほっぺは果実が大ぶりで、いちご本来の甘酸っぱさがあり、果肉は中まで真っ赤です。
スターナイトは濃い赤のツヤ感がある果実で、酸味よりも甘みが引き立つ味わいです。
恋みのりは甘みと酸味のバランスが良く、果肉は白く、丸みがあってかわいらしい形をしています。
ゆきざくらは白いいちごですが、見た目に反して甘さが十分あり、学生からも人気でした。
ほしうららはしっかりした食感とさわやかな酸味の中に甘さが感じられます。
そして群馬県オリジナル品種のやよいひめは甘さも酸味も濃厚で、ぐんまを代表するフルーツだと改めて実感しました。
すべてのいちごに共通しているのは、果汁が滴るほどジューシーだということ。
採りたてならではの醍醐味ですが、おいしく果汁たっぷりのいいちごを育てるには並々ならぬご苦労もあることを
お伺いしました。
特に、いちごの大敵である害虫対策と消費者から不安の声もある農薬をいかに減らすかを両立させる難しさや、
それに挑戦されているというお話が印象的でした。
害虫の天敵である虫を利用して害虫を自然に駆除したり、外部から害虫を持ち込まないためにビニールハウスの戸締りを徹底したり、
他の農作物を扱った服装や作業用具のまま行き来しないよう配慮したりと、消費者のために様々な工夫をされています。
温度が上昇しすぎないように自動で屋根が開閉するなど機械化が進んでいる一方で、
朝採りという付加価値を最優先に早朝から収穫し、一つ一つ丁寧にパック詰めされるなど、
スタッフの方々のきめ細やかな作業と温かい気持ちによって、おいしく安心できて見た目のよいいちごが食べられているのだと感じました。
作業着や用具を農作物ごとに分けて使用していたり、他の農作物に従事した後はいちごに携わらないよう
シフトを組んだりといった害虫対策は、管理栄養士課程で学修する給食経営管理論という科目の衛生管理に通ずるものがあり、
分野が異なっても対策の手法に類似点を感じたのは新たな発見でした。

十分堪能したところで制限時間となり、他のハウスで育てているカラフルなミニトマトも試食させていただきました。
赤、黄、オレンジ、緑の色の違いは品種の違いで、こちらも味にそれぞれ特徴がありました。
緑のミニトマトも青臭さがなく、味が濃くてとてもおいしかったです。

帰りには併設されている売店で、思い思いのお土産を購入。
近隣の和菓子店とコラボして作られているいちご大福、いちごたっぷりのスムージーなどのスイーツのほか、
店内でいちごにチョコレートフォンデュできたり、いちご以外の焼きいもや野菜なども購入できたりと、
いちご狩りをしなくても何度も立ち寄りたくなるショップでした。

最後に学生からのコメントをご紹介します。
「6種類のいちごの品種を実際に食べ比べることができ、それぞれの味や食感などの特徴を実感しました。
また、いちご栽培には温度管理をはじめ、多くの手間や工夫が必要であることを知ることができ貴重な体験になりました。」
「ハウスの中では、様々な品種のいちごを育てていました。味はとても甘く、みずみずしく美味しいいちごでした。
いちごの他にもトマトや大根などを育てていることから、管理を徹底して栽培・収穫しており、丹精込めて作っていることを学ぶことができました。」
「品種ごとの特性を活かしながら多種類のいちごを育てるには手間がかかりそうだなと思い、農家の方のありがたみを感じました。
甘さや硬さ、みずみずしさの違いがひとつひとつ分かり、勉強になりました。どれも美味しく、貴重な体験ができました。」
ぐんまのフルーツ広報大使の活動を通して、改めて県産フルーツの魅力は生産者の方の熱い想いや丁寧な作業によって
生み出されていることを実感しています。
学生たちが将来管理栄養士になった時、フルーツの栄養学的価値を伝えるだけでなく、
今回の活動で得られた知識や実感なども活かして食育活動ができる、食と農の橋渡しの役割も担ってほしいと願っています。
ぜひ皆さんも季節のおいしい群馬県産フルーツの魅力を体感してみてください。